シェアをデザインする 後編
こんにちは、マッキーです。
この記事は、『シェアをデザインする』の紹介の後編になります。
読み返してみたら、ほとんどカレーの話でした。
さて、気を取り直して紹介していきます。
場の発明の五つのキーワードでしたね。
書かれていた内容をまとめるとこんな感じでした。
①文脈
例を挙げるなら、オフィスを作る際、
どういう場所で、資金で、どこに作るかなどを
決める段階から、利用者、運営者、事業主、プロデューサーなどが
プロジェクト全体の当事者として関わることで
”場”に対して文脈を生み出します。
②目的
共感を生む大いなる目的を掲げること。
場づくりに関わる様々な主体の想いが同じ方向を
向くための太陽のような存在。
③半仕上げ
様々な主体が参加できるように、いろいろな側面で
半仕上げの状態を作ること。
例えば、資金集めに参加してもらう、空間づくりの過程を共有して
フィードバックをもらう。竣工時を完成としないデザインにするなど。
設計や施工のプロセスを積極的に公開。
潜在顧客からのリアクションを得る。
④想定外の刺激
利用者の属していない領域との接点が生まれる設計。
実空間の特徴として、情報空間以上に想定外の刺激を
与えてくれる良質なノイズがあふれている点が挙げられると述べられています。
人と人の間に”場”を介在させて、関係変化を作り出すのが
”場”の持つ重要な役割である。
この5つを意識して場づくりを進めるとシェアを促進させる
”場”がデザインできることになります。
このほかに僕が本を読んで面白いと感じたのが、
co-ba library という取り組みです。
co-baというコワーキングスペースの会員さんの本を
集めたシェアライブラリーです。
これをやった理由が面白くて。
背景として、co-baを始めてからある程度たつと、
新しいスタッフさんが利用者さんのことを把握できない
という状態になってしまったんですね。
そこで、何か属人的でない仕掛けが欲しいというところから、
co-ba libraryを企画したんです。
狙いとしては、人となりはその人の読む本に現れる、
というところから、会員さんが持ち寄った本を集めれば
co-baのコミュニティを象徴するような集合体になる。
というのがあったそうで。
コミュニティの変化にも柔軟に対応できる仕掛け作りですね。
これは僕個人の考えですが、
素敵な人はみな素敵な本を知っている
と思います。
なのでこのco-ba libraryはものすごく
納得のいく仕掛けであると感じました。
『シェアをデザインする』いかがだったでしょうか。
面白いと思ってくれた方は是非読んでみてください。
それでは!